2014年12月28日日曜日

模型に歴史有り

筑後川昇開橋 名所・史跡
東京 神田の交通博物館で幼かった私がここの精巧な模型を何度も目にしていました。ボタンを押すと、橋が上昇し、船が通過するというものです。これはこの橋の建設時にその構造を説明するため、作られたものだそうです。この橋の建設後の1937年(昭和12年)のパリ万博にこの模型は出展されたそうです。交通博物館の子供である埼玉県さいたま市の鉄道博物館で今もこの模型は保存されています。
これは旧国鉄佐賀線の筑後川の下流部の福岡県大川市と佐賀県佐賀市を結んでいた橋です。1935年(昭和10年)に完成したものです。当時の主要な交通機関であった舟運のため、中央部が上昇する可動橋です。
1987年(昭和62年)に国鉄佐賀線が廃止され、この橋も解体されそうになりました。地元の人々、関係者等のご尽力の結果、橋は残りました。改修工事が行われ、見事に蘇りました。現在、橋は遊歩道となっており、橋も上下稼働します。
資料館等は有りません。佐賀県側に「橋の駅ドロンパ」という商業施設が有ります。
2014年の年末の12月に訪れました。橋を歩いてみました。良い天気で、気持ち良かった。
橋上に小さな小屋が有り、管理している作業員さんが居ました。
稼働はAM9時~PM4時30分頃までで、30分毎に降下、上昇しています。週に1日休業しています。年末年始も休業します。私が訪れたのは、年末12月の最後の稼動日でした。
時刻になり、橋が降下始めました。無音であり、驚きました。構造はエレベーターと同じだと思いました。考えてみれば、良くない地盤で、潮風も厳しいはず。軋む音等全く有りませんでした。
佐賀県佐賀市側には佐賀市営バスの「昇開橋前」のバス停が有ります。福岡県大川市側では川沿いを上流側北東側へ約500m歩くと、国道208号線に西鉄バスの「大川橋」のバス停が有ります。

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