JR九州の観光列車です。JR肥薩線の人吉から吉松まで走ります。
2014年の年末の12月末に九州へ観光で訪れ、この列車に乗車しました。
「特急」ではなく、特急料金を要しない「普通列車」です。普通列車ですが、自由席が僅かであったり、無かったりするそうです。私は事前に指定席を予約しました。
人吉をPM1時21分に出るいさぶろう3号に乗車しました。
気動車の3両編成でした。これも鉄道の神様が地上に差し向けた工業デザイナーの水戸岡鋭治使徒によるデザインです。外観は濃い赤色で、古代漆の色だそうです。内装は木材を多用されており、椅子も木材が用いられていました。
女性の乗務員さんが乗務されており、観光のガイド等をされていました。
九州の鹿児島への鉄道は当初、海沿いの鹿児島線ではなく、山を行くこの肥薩線が先に建設されました。そのとき、九州山地の抜ける人吉から吉松までの間が難所でした。スイッチバック、ループ線、トンネルにより、この難所が克服されました。
難航時の末、明治41年(1908年)に全長2096mの第一矢岳トンネルが完成しました。トンネルの北側の大畑側には当時の逓信大臣 山縣伊三郎氏の「天險若夷」の文字が掲げられています。「てんけんじゃくい」と読みます。南側の矢岳側には当時の鉄道院総裁 後藤新平氏の「引重致遠」の文字が掲げられています。「いんじゅうちえん」と読みます。合わせて、「天下の難所を平地であるかのようにしたおかげで、重い貨物を遠くへ運ぶことができる」という意味になっています。
このことに因み、この人吉から吉松に向かう列車が「いさぶろう」と名付けられました。また、吉松から人吉に向かう観光用の列車が「しんぺい」と名付けられました。
この矢岳越えを通ってみて、明治時代の日本のたくましさを感じました。
いくつかの駅で少々停車していました。駅での写真撮影等をしました。
いろいろと楽しい列車でした。
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