2015年7月18日土曜日

慰霊の公園

横網町公園公園・植物園
2015年7月の土曜日、雨降る中、訪れました。
旧安田庭園の向かい側です。
陸軍被服廠の跡地でした。東京市の公園としようとしていたとき、大正12年(1923年)9月1日、関東大震災が起きました。多くの人々が造成中のここに避難してきましたが、その後、火の海となってしまいました。ここで3万8千人が亡くなられました。その遺骨は3mの山となったそうです。
ここに慰霊堂、納骨堂が建てられ、昭和5年(1930年)9月1日に横網町公園が開園しました。翌年、昭和6年(1931年)に復興記念館が完成しました。
しかし、昭和20年(1945年)、第二次世界大戦の戦災に遭いました。3月10日の東京大空襲で辺りは再び火の海となり、焦土となってしまいました。
東京都立の公園ですが、異質なものです。ウィキペディアでは震災と戦災の慰霊のためのメモリアルパークと記されていました。
園内に「幽冥鐘」という鐘が吊るされています。「ゆうめいしょう」と読みます。「幽冥」は死後の世界、冥土のことだそうです。
中国の仏教徒からの寄贈によるものだそうです。関東大震災での凶報は中国にも伝わったそうです。中国各地で法要が営まれ、その後、この鐘が我が国の仏教会に寄贈されたそうです。



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