2016年1月30日土曜日

素晴らしい建築物が有る公園

駒場公園 公園・植物園
2016年1月末の寒い土曜日、目黒の散策に出掛けました。
事前にはこの公園を知りませんでした。駒場東大前駅でこの公園のことを知りました。私は東大とは意見が合わず、「駒場東大前駅」も嫌いですが。いろいろと有るようで、この公園に訪れました。
始め、東大の農学部の前身である駒場農学校が有ったそうです。それが本郷に移転しました。逆に本郷に前田家の屋敷が有り、それが駒場に移転しました。
前田家の本邸として1929年(昭和4年)に洋館が、1930年(昭和5年)に和館が建設されました。
主人は旧加賀藩主前田家16代目当主の侯爵前田利為公です。前田利為公は駐英大使館附武官を担われ、軍人であり、外交官でもありました。1942年(昭和17年)にボルネオ島沖で戦死されました。
洋館は東大の塚本靖教授と宮内省の高橋禎太郎氏が設計されました。和館は帝室技芸員の佐々木岩次郎氏が設計されました。
外交用でもあったようで、外国からの賓客の接待にも使われていたそうです。
いずれも国の重要文化財に指定されています。いずれも無料で見学できました。多くのお客さんが見学に来ていました。
洋館はRC造で、イギリスチューダー様式だそうです。青いとんがりの屋根、アーチ型の車寄せが有ります。茶色いタイル貼りの落ち着いた外観です。
巨大な邸宅で、部屋が多数有ります。内部で迷子になるかもしれません。
見事な建築物です。優れた建築家が素晴らしい建築物を作ります。優れた建築家は細部まで監督します。そのため、優れた建築物はどの部屋もどの部分もどのディティールも素晴らしいです。
どこを見ても、良いなぁと思いました。都内でも有数の優れた歴史的建造物だと思いました。
和館も素晴らしかった。庭が良かった。前田家らしく、雪吊りが施されていました。
園内に「日本近代文学館」も建っています。この文学館の閲覧には満18歳以上である必要が有り、初めて閲覧するのには身分を証明するものが必要です。閲覧料金は300円でした。私は閲覧室には入りませんでした。




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