伊豆の国市郷土史料館に隣接して、江川邸が有ります。
2016年10月、散策で訪れました。600円の郷土資料館と江川邸の共通券を使用しました。
江川家の歴史は1000年前まで遡ることができるそうで、江戸時代には代官を担われていたそうです。
大きく立派な主屋が建っており、これは江戸時代の建築だそうです。1958年(昭和33年)の改修時に銅板葺となったようです。
主屋の棟札箱に1261年の建築を示す日蓮上人による防火符が納められているそうです。これは旧屋の頃からのもので、江川家は1261年から火事に遭っていないそうです。主屋は耐震性も有り、幾度の地震に耐えてきました。
享和5年(1801年)生まれの江川英龍公は「坦庵」、「世直し江川大明神」、「パン祖」とも呼ばれています。洋学を学び、日本の沿岸防備に危機感を持たれたそうです。世界遺産となった韮山反射炉は彼が築造を始めました。
彼はここの主屋の土間でパンを焼き、保存食とする堅パンを作っていたそうです。このことから、「パン祖」と呼ばれています。
1958年(昭和33年)に主屋が国の重要文化財に指定され、さらに、1993年(平成5年)に書院、仏間等が追加指定されたそうです。
現在、江川洋さんが理事長を担われている(一財)江川文庫がこれらを保有しているそうです。
なお、元プロ野球選手の江川卓氏は神奈川県横浜市に住んでいるそうで、本件は関係無さそうです。
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