将軍徳川綱吉公が孔子廟(孔子先生の霊を祀る建物)を建て、これを「大成殿」(たいせいでん)と称し、付属棟を含め「聖堂」と呼ぶよう改めました。その後、これが幕府の「昌平坂学問所」となりました。宗教としての儒教と学問としての儒学の拠点であり、江戸時代の学問の拠点でした。
そして、明治期以降、ここから我が国の近代学校教育は始まったとされています。この湯島聖堂より発祥し、今の文部科学省、各国立大学、国立博物館へと繋がっています。
今の大成殿は伊東忠太氏が設計し、大林組が施工、1935年(昭和10)に鉄筋コンクリート造で竣工しました。大林が大成を作ったというのは妙な感じです。
大きな孔子先生石像は1975年(昭和50年)に台湾より寄贈されました。厳しさと優しさを感じるお顔です。
私はここの敷地内の景色が好きです。神田明神や秋葉原へ行くとき、よくここを通ります。
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