2015年6月13日土曜日

おっさんのチャレンジ

今年4月下旬、奥多摩の山中を歩いていたとき、ちょっと滑って、2mくらい下の沢に転落しました。いけないことです。ビショビショになり、大変でしたが、私とデジカメ等は無事でした。
そのとき、思ったことです。多摩川の水はあまり冷たくないということと。2mの落下でしたが、10cm程度の水が衝撃を吸収し、全く痛くなかったということ。
山の遊びの一派として、沢遊びが有ります。ウォッシュクライムやシャワークライムは登る方を指しており、キャニオニングは下る方を指しているようです。
遊びのツールとして、沢遊び、キャニオニングに関心を持ちました。渓流の渦では浮力が生じにくく、浮きにくく、危険だそうです。そういうプールとは違う水利学を私はまだほとんど知りません。
スキューバーダイビングと登山をやる私としては、これはやらねばと、スイッチが入ってしまいました。
日本ではまだキャニオニングがあまり普及しておらず、インターネット上では群馬県、静岡県、岐阜県等の特定の川でしかツアーが見付かりませんでした。でも、すぐ近くの奥多摩でキャニオニングのツアーが有ることを知りました。
奥多摩なら、繰り返し訪れることも可能です。そういうことで、44歳のオッサンが1人でチャレンジしました。
スプラッシュ東京
2015年6月13日(土)の「スプラッシュ東京」という業者のキャニオニングのツアーを予約しました。前日頃から、こんなオッサン、大丈夫かなと思い、ちょっとブルーになっていました。

JR青梅線の古里駅の近くにスプラッシュ東京の「ベース」(お店)が有ります。
ベースで水着に着替え、ゴム製のソックス、2ピースのウエットスーツ、ロックカラビナ付きのハーネス、渓流用シューズを身に付けました。カラビナは仕事用の安全帯と同様のものです。
ボックスカーで移動しました。ガイドさんとお客さんで10人くらいのツアーでした。ガイドさんがハイテンションで、私も声を出すよう心掛けました。
午前中は「もののけツアー」で、海沢渓谷へ訪れました。武蔵御嶽神社のすぐ裏側(西側)の沢です。
東屋等が有る海沢園地より沢沿いを登り始めました。ところどころ滝の段差の分、急な所を登りました。休みながらだったので、あまりハアハア言わずに済みました。
このコースは樹木とコケが多く、緑が綺麗でした。米良さんの「もののけ姫」の歌をイメージしてください。
15分くらいの登りで、大滝の下に着きました。私は「もののけ大滝」と呼ぶことにしました。
ここから水に入りました。ちょっと水が冷たかった。
ウエットスーツ等で覆われているところは保温が効き、暖かくなりましたが。このときはグローブを嵌めてなく、素手の手だと、冷たかった。
このツアーにはジャンプ、垂直降下、スライダーが有りました。初めてのキャニオニングでしたが、楽しかった。
垂直降下はハーネスという腰巻のようなものとロープを使いました。
ロープの操作で、ブレーキがよく掛かりました。体重が重い方が、なんと、ブレーキが効くらしいです。
高低差4mくらい有るジャンプも有りました。ちょっと怖かった。「せーの」と言って、ジャンプしました。

東京スプラッシュのキャニオニングツアーのお昼はベースに戻り、ランチでした。弁当ではなく、バーベキューでした。私は1人バーベキューはやらないつもりだったのですが、そのときが来てしまいました。牛肉が軟らかく、おいしかった。

午後は「ホーリーツアー」でした。キャニオニングは欧米で始まったものです。ガイドさんのうち2人がイギリス人でした。お客さんも3人が白人でした。
奥多摩駅を過ぎ、日原街道を走り、川苔(かわのり)橋まで行きました。ゲートを通り抜け、川苔川沿いの林道をもうちょっと走りました。ホーリーツアーは川苔渓谷でした。「川苔」は「川乗」とも表記します。「川苔」は淡水で生える藻であり、淡水の海苔のことです。
林道で下車し、林道よりほんのちょっと下り、沢に入りました。ホーリーツアーは登りが有りません。
岩の穴をくぐると、小規模な滝が有りました。写真を撮ったり、滝を浴びたりしました。本物の滝を浴びるのは、私には始めてのことでした。
白人の方の仲間のイジリ方が徹底していました。水を掛けたり、転ばせたり、沈めたり。
最初の所は小規模な段差で、スライダーやジャンプを何回も楽しみました。






ホーリーツアーではスライダー、ジャンプ、滝沿いのロープでの降下、ドライスライダー、ジップラインが有りました。
ドライスライダーは地上の崖を滑降し、沢に飛び込むものです。ジップラインはいわゆるターザンのようにロープを滑降するものです。
ホーリーツアーの終点近くに林道の橋が有りました。林道上を走ったときは、小さな橋だと思っていました。下から見ると、橋台が巨大だと感じました。
生い茂る緑の下でした。ホーリーツアーはスタンドバイミーの歌をイメージしてください。
午後はグローブも嵌めましたので、ほとんど寒さを感じませんでした。スキューバーダイビング用のハウジングに収めたデジカメで私も写真を撮りました。

キャニオニングは通常の登山とは全く違うものだと思いました。水面から見た渓谷の景色は上から見たものと違っていました。
午前と午後のツインであったので、堪能しました。ツインでランチ付きで、13,000円でした。心地良い疲労でした。
キャニオニングのツアーはまだ少ないようですが、沢登り、沢下りは各地の沢で行われているそうです。沢遊び、面白いと思いました。

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